金沢城の特徴
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縄張りの特徴
金沢城は台地先端部の地形を巧みに利用した城づくりがなされる典型的な平山城です。最も標高の高い本丸と城外周との高低差はおよそ30mになります。城の中心は江戸前期以降に御殿が置かれた二の丸で、これを取り囲むように本丸、東の丸、鶴の丸、三の丸、新丸、玉泉院丸などの曲輪が高低差を持って配置されました。
また、玉泉院丸の西側には水堀を隔てて金谷出丸が置かれ、これらを含めた城の区域は約30haになります。
建造物の特徴
石川門や三十間長屋など金沢城の城郭建造物は、鉛瓦葺きの屋根、白漆喰の塗籠壁に海鼠壁の腰壁を持つ外観が特徴です。また、隅柱に帯鉄と呼ばれる鉄板を巻くことも建造物の特徴として挙げられます。
土台となる石垣の赤戸室石と青戸室石の色彩のコントラストと合わせ、建造物の美しさが金沢城の魅力となっています。
石川門の櫓や復元された二の丸の菱櫓は、柱を含め菱形に加工される特徴を持ち、建造には高い技術を要します。二の丸の菱櫓は80度と100度の菱形で、館内でその作りを観覧することができます。
菱櫓の柱
石川門や五十間長屋などには、堀に面して「出し」と呼ばれる出窓があります。出しの床を開けると真下に堀や石垣が見え、敵が侵入して堀を渡り石垣に取り付いて来た時に、敵を目がけて石を落としたりすることができる「石落し(いしおとし)」の機能を持っています。
石落とし
石川門や鶴の丸の土塀は海鼠壁で作られ裏側には鉄砲狭間が設けられますが、表側からは一連の海鼠壁としか見えず、有事の際に瓦を打ち破って狭間として機能する隠し狭間となっています。
また、鶴の丸土塀は太鼓塀と呼ばれる形式で、塀の内部の空間に小石を積めてあり、この小石により鉄砲の弾の貫通を防ぎ、穴が開いても上から小石が落ちてすぐに穴をふさぎ防御に効果を発揮します。
狭間、太鼓塀の断面模型
石垣の博物館
金沢城の石垣は、文禄・慶長年間の築城初期から廃藩まで各時代の様々な石垣が良好な状態で残されていることから石垣の博物館とも称され、利家時代の石垣や、石垣の芸術作品とも言える色紙短冊積み石垣など特徴的な石垣を見ることができます。
東の丸北面石垣
色紙短冊積み石垣
土橋門石垣、亀甲石
城内の大名庭園
玉泉院丸には池泉回遊式の庭園が置かれ、城の外庭である兼六園と比べ藩主のプライベートな庭としての性格を持っていたと考えられます。石垣を庭の構成要素として取り込む、他に類を見ない特徴的な庭園で、四季折々の美しい庭園の姿を楽しむことができます。
歴史の重層性
城内に残る旧第六旅団司令部庁舎や、軍隊が石垣を改変し開けられたトンネルなど、歴史の重層性を実感できる遺構が残されていることも金沢城の魅力の一つです。
旧第六旅団司令部庁舎/石垣に開けられたトンネル