漆喰壁、海鼠壁の技

伝統的な土壁は、竹の骨組みを中に入れ、壁土や漆喰を何層も塗り重ねて堅牢に作られます。壁の厚みは15㎝を超え、雨や雪から建物を守ります。 金沢城では白漆喰塗りの壁の他、腰壁に瓦を張り付けた海鼠壁が用いられ、他の城には見られない美しい外観を作り出しています。

漆喰壁の構造

 

土壁工事の工程

竹小舞かき(たけこまいかき)

直径約24〜30mmの真竹をワラ縄で縛り、壁の骨組みをつくる

荒壁土付け(あらかべつちつけ)

壁土をダンゴ状にして竹小舞に投げ付けるようにして塗り上げる

むら直し

荒壁の割れ目にすり込むようにして塗り込み、壁土のむらを埋める

中塗り(なかぬり)

中塗り土を用いて、表面を平滑に塗り込む

 

漆喰壁の工程

砂漆喰塗り(すなじっくいぬり)

砂を多く混ぜた漆喰で下塗りを行う

漆喰上塗り(しっくいうわぬり)【仕上げ】

白漆喰で表面を仕上げる

海鼠壁の工程

平瓦張り(ひらがわらばり)

中塗りの後に、平らな形の瓦を、貝折れ釘というL字型の釘で固定する

海鼠目地塗り(なまこめじぬり)

瓦の間の目地を、砂漆喰で下塗りし、表面を漆喰塗で仕上げる