築城の技
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築城の技
城郭の復元には様々な伝統的建造技術が用いられます。金沢城の復元においても伝統工法による木工事のほか、土壁を作る左官工事、鉛瓦を葺く板金工事、城郭石垣を積む石工事など様々な技術が用いられます。
平成13年(2001)に完成した菱櫓・五十間長屋等から令和2年(2020)に完成した鼠多門まで復元整備が継続的に進められたことにより、金沢城は県内の職人たちが伝統技術を発揮し継承する場としての役割も担いました。
木材を組み上げる大工
礎石を据え付ける石工
屋根下地の土居葺きを行う職人
銅板を巻く板金職人
海鼠壁の瓦を貼るタイル職人
漆喰壁を仕上げる左官職人
復元工事の工程(橋爪門)
石垣工事
金沢城の石垣に使用される石は、その大半が城の南東約10㎞の戸室山周辺から産出される戸室石を用いています。橋爪門枡形の石垣は表面を丁寧に整形した石を隙間無く積み上げる切石積みという技法で積まれています。
木工事
橋爪門は伝統的な木造軸組工法を使用し、柱と梁などの接合部分には釘などの金物を用いない仕口・継手の工法を用いています。使用される木材は全て国内産材を用い、この内約55%は石川県産の能登ヒバや杉を使用しています。
左官工事
土壁を作る左官工事は、「荒壁土造り」「竹小舞搔き」「荒壁塗り」「斑直し」「中塗り」「漆喰塗り」の工程を経て仕上げられます。工程ごとに十分な乾燥期間を確保する必要があるため、復元全体の工程管理において左官工事の工程管理が重要になります。
屋根工事
橋爪門の屋根には石川門と同様に鉛瓦が用いられています。
鉛瓦は、瓦の形に加工した下地を大工が施工し、その上に板金工事として厚さ約1.8㎜の鉛板を取り付けて仕上げるものです。完成当初は鼠色ですが、鉛の酸化により銀白色に変化していきます。
軒先部分の丸瓦には、加賀藩前田家の家紋である梅鉢が施してあります。