金沢城の復元整備

菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓

金沢城の新たなシンボルとして120年ぶりによみがえった
菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓

建造物の特徴と整備の概要

菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓は、御殿が建つ二の丸を守るための一連の建造物で、菱櫓、五十間長屋、橋爪門続櫓で構成され、橋爪門二の門が付属します。 創建は江戸前期の寛永9年(1632)で火災による焼失と再建を繰り返し、江戸後期の文化6年(1809)に再建された建物が明治期まで残りましたが、明治14年(1881)に陸軍の失火により二の丸御殿とともに焼失しました。   平成13年(2001)に金沢城公園で初めての復元建造物として菱櫓、五十間長屋、橋爪門続櫓が復元され、平成27年(2015)には橋爪門二の門が復元されました。 復元にあたっては、明治期の古写真や江戸期の絵図、発掘調査結果などに基づき、史実を尊重した木造の伝統工法によって建設されました。 また、来館者が安全に観覧いただけるよう、耐震性を確保するための補強やスプリンクラー設備などを整備し、バリアフリーのための階段昇降機やエレベーターも備えています。   館内では建物の構造や意匠をご覧いただける他、金沢城の歴史や復元を支えた匠の技に関する展示や解説をお楽しみいただけます。

菱櫓

三層の物見櫓で、尾坂門、河北門、石川門を一望することができ、江戸後期の金沢城では最も高い建物でした。石落としを多く持ち、実戦的かつ華やかさを持つ櫓です。

橋爪門続櫓

二の丸大手の橋爪門枡形に付随する三層の物見櫓です。三の丸で戦闘が起きた時の指揮所といわれています。

五十間長屋

菱櫓と橋爪門続櫓を結ぶ二層の多聞櫓です。普段は倉庫として用いられ、非常時には戦闘のための砦となり、各所に石落としを備えます。

館内見取り図

 

規模・構造・仕上げ

規模・構造
菱櫓 木造三層三階建
入母屋造
唐破風石落し付
鉛瓦葺き
海鼠壁及び総漆喰塗込壁
屋根高(石垣上)17.34m
延床面積255.35㎡
五十間長屋 木造二層二階建
入母屋造
唐破風石落し付
鉛瓦葺き
海鼠壁及び総漆喰塗込壁
屋根高(石垣上)9.35~10.08m
延床面積1384.95㎡
橋爪門続櫓 木造三層三階建
入母屋造(一部寄棟造)
唐破風石落し付
鉛瓦葺き
海鼠壁及び総漆喰塗込壁
屋根高(石垣上)14.69m
延床面積253.93㎡
橋爪門二の門 櫓門
入母屋造
鉛瓦葺き
総漆喰塗込壁
屋根高12.78m
門幅14.36m
延床面積136.18㎡
延床面積 1,894.23㎡