石垣の復旧
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令和6年1月1日に発生した能登半島地震では、金沢城公園でも石垣の崩落や変形などの被害が発生しました。地震により金沢城公園では、国指定史跡を構成する文化財としての価値を有する石垣に被害があり、5箇所で崩落、23箇所で変形が確認されました。
また、兼六園でも石垣に被害があり、2箇所で崩落が確認されました。
金沢城の石垣は、近世初期からの各時代の多様な石垣が見られることやその意匠性から、「石垣の博物館」とも言われています。歴史的価値を有する貴重な文化財であり、有識者による助言、指導を受けながら文化財調査を行うなど、その価値を損ねることのないよう、金沢城の大きな魅力である石垣の早期復旧に向け、全力で取り組んでいます。
石川門前土橋石垣
被災前

被災後

応急対応

石材の調査・解体

本丸南石垣
被災前

被災後

応急対応

石材の調査・解体

本丸北石垣
被災前

被災後

応急対応

玉泉院丸南石垣
被災前

被災後

応急対応

尾坂門北東石垣
被災前

応急対応

玉泉院丸南西石垣
被災後

応急対応

石材の調査・解体

玉泉院丸北東御居間の先下・庭籠下石垣
被災後

被災後

石材の調査・解体

兼六園栄螺山石垣
被災前

被災後

応急対応

復旧に向けた取組み
石材の調査・保管
被災した石垣の復旧に向け、園内のいもり堀園地では、崩落した石材や地震によって不安定になった石垣から解体した石材を集め、調査を進めています。それは、石垣が貴重な文化財であり、復旧にあたっては、原則として石材を元の位置に積み直すことになるからです。
石材の調査は、再利用できるか破損状態を確認するとともに、大きさや特徴などを記録し、将来起こり得る同様の被害に備えるため行っています。また、とりまとめた調査記録は、今後、石垣の研究資料にもなります。
◆ 調査・保管手順

崩落した石垣では、現地で崩落した石材が元にあった位置を特定します。

崩落した石材や解体した石材をいもり堀園地に運びます。

ヒビや割れの確認、崩落や変形などの原因となる石材に付着した泥などを水で洗い流します。

石材の面ごとの撮影を行います。

石材の大きさを計測します。

石材の重さなど石材の状態を記録し、積み直しまでの間、保管します。
◆ いもり堀園地(石材調査・保管場所)見学ルート
被災した石垣から回収した石材を集め、調査を進めている「いもり堀園地」に見学ルートを整備し、令和7年7月19日(土)から公開しています。
見学ルートでは、被災した石垣から回収した大きさ・形状の異なる石材の全体像を見学しながら、設置した解説板で石垣の歴史や変遷、石材の特徴を学ぶことができます。分かりやすく説明した解説板とともに学ぶことができます。また、被災した本丸南石垣の復旧の様子を間近で見ることができます。
金沢城・兼六園の石垣等復旧に関する専門家会議
被災した金沢城公園と兼六園の石垣の復旧にあたっては、来園者の安全確保や、文化財的価値の保存の観点から、学術的・専門的な検討を行いながら進めていく必要があります。復旧事業をより適切なものとするため、石垣や地盤工学など関連する専門分野の学識者等から指導・助言を得ることを目的としています。